「縦書き」と「横書き」の違い
前回のブログにてお伝えしたように、筆跡鑑定について、照らし合わせる筆跡は問題となっている筆跡と同じく重要なものであり、この照らし合わせる筆跡(資料)の性質によって筆跡鑑定の追求できる範囲が異なっていきます。
その一つに鑑定をおこなう筆跡の「縦書き」と「横書き」の違いがあります。「縦書き」筆跡と「横書き」筆跡では運筆(筆のはこび)が異なるため、書き残された筆跡にはその運筆の違いが表れます。大まかに「縦書き」筆跡は上から下へ、昨今の「横書き」文字は左から右へ筆やペンをはこびますので、筆跡の在り方に違いが生じるというわけです。
筆跡鑑定は調べたい筆跡と照らし合わせる筆跡の書字条件を、できる限り揃える事で精度の高い鑑定が可能になります。
筆跡鑑定を依頼される際には、筆跡が「縦書き」或いは「横書き」であるかを確認し、鑑定資料を収集して下さい。
もちろん、書字条件が異なる「縦書き」筆跡と「横書き」筆跡の筆跡鑑定もお受けしておりますので、詳しくは当センターの常勤筆跡鑑定人までお気軽にお問合せ下さい。
その他、「照らし合わせる筆跡」についての留意点はこちらもご参考下さい。